世界キリスト教情報第1668信:2023/1/9:エルサレムで墓荒らし

≪ 目 次 ≫
▽ロシアがクリスマス中、「一方的停戦」入り=ウクライナ拒否
▽イスラエル警察、キリスト教墓地荒らしで10代少年2人逮捕
▽名誉教皇ベネディクト16世の葬儀が1月5日、バチカンで
▽ベネディクト16世の墓、一般公開、訪問可能に
▽「神の正義は、愛と憐れみから来る正義」教皇、日曜正午の祈り
▽イラン、反政府デモめぐり新たに2人死刑に
▽サッカー元ブラジル代表ペレの葬列行われる

 今回は、2つめを紹介。

◎イスラエル警察、キリスト教墓地荒らしで10代少年2人逮捕
【CJC】サウジアラビアのリヤドで発行されている日刊英字紙「アラブ・ニュース」(日本語版)がエルサレム発で報じるところでは、イスラエル警察は1月6日、エルサレムのプロテスタント墓地にある複数の墓が倒され土台から引き抜かれているのが1日発見された事件に関連して10代の少年2人を逮捕した。

 少年たちは20基以上の墓を破壊したと供述している。

 170年以上の歴史を持つこの墓地にはエルサレムの著名な軍人や聖職者が眠っている。

 米国大使館パレスチナ担当事務所は5日遅く、この宗教的な場所がまたも標的とされたことに「懸念」を表明した。墓地が荒らされたのはこの10年で2度目だ。
 同事務所は「宗教的な場所の破壊行為は誰によるものであれ容認できない。エルサレムは全ての住民のための都市でなければならない」と述べた。

 イスラエル警察は容疑者の名前を公表していないが、2人は18歳と14歳でイスラエル中心部の住民という。

 犯行時の防犯カメラの映像には、ユダヤ教の頭蓋帽をかぶりツィーツィート(戒律を順守するユダヤ教徒が着用する結び目のある儀式用の房)を着けた若い男性2人が十字架を倒し、墓石を破壊し、墓に向かって瓦礫を投げつける様子が映っていた。

 イスラエル警察は、「宗教的な施設や場所に対するいかなる損壊行為も重大な問題であり、エルサレムに存在する独自で繊細な生活構造を害するものである」としたうえで、この行為は「意図的な破壊行為」と述べた。

 エルサレムの裁判所は6日、審理を行って少年2人の勾留期間を延長した。□

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