投稿者: k.toyota

小イワシ不漁情報、ああ

 私の帰省の楽しみのひとつは「小イワシの刺身」なのだが、いつの間にか、禁漁の時期が設定されていて、今年も6/12に解禁となったのだが、中国新聞デジタル情報(7/12)によると小イワシの収穫量が例年をかなり下回っているという。「小イワシ不漁、広島の夏の味覚ピンチ 市場取扱量は過去10年で最少 卵や稚魚は例年の1割以下」https://www.baruforum.net/wp-admin/

 私は8月上旬に帰省する計画を立てているのだが、二割高だろうが三割高だろうがそれ抜きには夏はおわらないのだ。

 「市中央卸売市場が6月に扱った小イワシは43トン。これまで過去10年で最少だった2021年6月の64トンよりも約3割少ない。最多だった17年の100トンと比べると半分にも満たない。」

 2017年どころではなくて、多分それ以前に、東京で通販で小イワシの刺身が入手できていたのだが、それには三重県産とか富山産と書かれていた記憶がある(今はなくなっている:さっき調べたら、なんと大竹市のふるさと納税の商品になっているのを見つけた。さて、150gで11000円は高いかどうか,不漁だったらグラム数減るのだろうし:https://item.rakuten.co.jp/f342114-otake/26041467/)。確実に海の潮目が変わってきている。

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なんだか不気味なアクセスが・・・

 私のHPのほうのブログの統計をみていると、このところなぜか海外からのアクセスが記録されるようになっていて(実際はこれまでもアクセスあったけど、知らなかっただけだったわけ)、まあ日本人の留学生がいそうな国は納得できるけど、かつて2018-19年にかけて「米領サモア」からかなりアクセスあって、このあたりは、不気味。いつか国際弁護士からのメールくるかもと、ちょっと緊張。中国も気になるなあ。

 以下が本年中の、すなわち半年間の総計。

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「週刊朝日」休刊

 実は私には全然固執感はないのだが、2023年5月末日で「週刊朝日」が休刊となった、ことを知人からのメールで知った。休刊とはいえこれは事実上廃刊であろうが、101年の歴史に幕を下ろしたことになる。インターネット時代になって、週刊とか月刊はもとより、毎日発行されている新聞すら情報発信の速度に対応できなくなってきている現在である。

 私の人生にとってより身近だったのは、1959年発刊、1992/5/29に休刊した「朝日ジャーナル」のほうであったが。私はこれを大学入学間もなく、高校時代の同級生に「大学生になったらこれくらい読まんとな」と、丸めて持っていたそれを示されて、そんなもんかと思い、家で朝日新聞を購入していたので、母に願って定期購読し始めたのが1966年のいつごろだったろうか、最初は書いてあることがちんぷんかんぷんで、読者の投書欄くらいしか理解できなったが、徐々に読める記事が増えていき、さて、もう斬新な情報が載っていないなと思い出して講読をやめたのはいつごろだったのか。遅くとも就職して実家を離れた1978年までのことだったのか、それとも休刊までずっととっていたのか、今となっては記憶は曖昧だが、以降は週刊朝日を購入しだし、たぶん上京してからはそれもやめて、週刊新潮や週刊文春を時々買う用になったのではと思う。もはや人生で見るべきものはあらからみたというわけで、現在は床屋にいったとき、そこにあるのを見るくらいだったが、週刊大衆が遺産相続の件で特集していたのはえらく役にたった。

 こういう変化も時代の流れというか、私個人の考えの変化に即応していたのではないか、と思う。

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健康寿命

 先般、不確かな話をしていたら、それは違うといわれた。要するに私は健康寿命が切れるのはまだ先のことだと思い込んでいたのだが。家に帰ってぐぐってみると、言われたように、私はもう健康寿命をとっくの昔に終わっている、そんな年齢になっていたわけだ。まあ昨年から後期高齢者の仲間入りしていたので、当然といえば当然なのだが。

 それにしても平均寿命までもう5年を切っていたとは、我ながら迂闊だった。なにもかも昔のようにできないくなっているのは当たり前か。先般、薬もらいに行ったら、コルステロール押さえる薬をふやされてしまったが、こりゃ運動してないのにバリバリたべているのだからしかたない。なぜかトイレに座るたびに「快眠・快食・快便、これでよし」との思いが湧き上がる今日この頃。

 しかし私より、最近、妻が階段でねじったとかで足を痛めたらしいのだが、彼女の場合、健康寿命すぎて、どっと体に老化現象らしき不調が出てきているようで、ちょっとだけ心配している。

【追記】これ書いたあと、腰が突然痛くなった。下を向くとやたら痛いのである。普通の筋肉痛ではない。7月になって連日の蒸し暑さでおそらく冷房にあたってうたた寝したせいだろう(老化現象としてひたすら眠たいのである。気がついたらうたた寝してる)。月中仙を毎日、骨盤の上、背骨の両側に二枚貼って4,5日過ごしてなんとかなったが、最初は神経的な痛みがひどかった。もう何が起こっても不思議ではない。

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失明は、やっぱりいやだ、なあ

 昔から思っていたことだが、失明はいやだ。目が見えなくなるのは誰でもいやだろうが、私の場合、研究の術の大半が奪われるわけで。

 そんな私に、以下のメールが送られてきた。「数日で失明へと至る「急性緑内障」どう防ぐ? 頭痛と誤解されがちなその怖さ」。

 私はすでに左目を白内障で手術していて、そのプロセスで緑内障が発見されて、今に至るまでその治療も受けてきている。そして右目も白内障が見つかったのは昨年だったっけ、という感じだし、実際、突然目が固まってめまいがし、吐き気にも襲われるという体験も幾度もしてきているので(年に数回だったのが、最近多くなっている感じがする)、他人事ではない。私に一番近い病気のような気がしている。

 最近はパソコン見ていてめまいに襲われることが珍しくなくなってきた。

 もう無理はできない、ということか。だいたい無理しないと研究なんかできゃしないのだが。

 この記事を読みに行ったら、別の記事も眼にとまった。早川智・日本大学医学部病態病理学系微生物学分野教授偉人たちの診察室フォロー:ルネサンスの梟雄、織田信長とチェーザレ・ボルジアの精神病理」

2023年6月9日(https://mainichi.jp/premier/health/articles/20230605/med/00m/100/008000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailhealth&utm_content=20230610)

 今度、我孫子の読書会でマキアヴェッリを扱うので、尚更なのであるが、実は私の思い違いで『君主論』と『ローマ史論』を私が取り違えて安請け合いしたので、読書会で『君主論』を読むことになったのである。耄碌のゆえであるが、まあいいかと。リウィウスに依拠して『ローマ史論』書いていた最中に中断して『君主論』書いたわけだから、マンザラ無関係であろうはずはない、と考えたからだ。それに『ローマ史論』はやたら長く、ちくま学芸文庫で本文だけで650ページある。『君主論』は200ページ程度だ(が、凝り性の河島英昭訳だと注釈が150ページある)。

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トイレ話:2500年以上前の排泄物の分析

 2016年にエルサレムで、上流階級使用の石作りのトイレが発掘されていたが、今回、その下の汚水溜の内容物を分析した結果、2023/6/25に論文で、下痢を引き起こす寄生虫の痕跡が見つかった、と発表された。「ジアルジア症」というものらしい。この感染症は下痢や腹部の痛み、体重の減少を引き起こす。以前にも現在のトルコに当たるローマ時代の土地や、現在のイスラエルに当たる中世の土地で発見されていた。

 ところで私はかねて、この種の穴自体はいわゆるトイレではなく、トイレから汚水溜への土管の支持台ではないかと思っているのだが、どうだろう。

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はたしてウクライナの反攻作戦はあるのか

 このところのマスコミ情報をみていておかしいなと思っていたのが、ウクライナの全面大反攻をやるぞやるぞという情報宣伝がうるさい。普通、作戦は明かさずに不意打ちでやるのが上策のはずだが、これはどうもおかしな具合だなと思っていたら、例の田中宇氏がまたもや特異な見解、すでにウクライナは負けている、という主張を連発し出した。その主な論拠は、ウクライナ軍兵員の損耗率の高さである。https://tanakanews.com

 その当否は、やるかやらないかだから早晩明らになるだろうが、ウクライナにてこ入れしてきた側からすると、今でも代理戦争に違いないのだが、さらに長期化するとなると武器弾薬のみではなく、兵員を送り込まずにはおれなくなりかねないので(今すでに指導と称してかなり送り込んでいるはず)、そうなると戦況はいよいよ危険水域に入ることになる。ベトナム戦争の再来である。ロシア側からするとナポレオン戦争以来お得意の負けたフリして消耗戦に持ちこむ戦略だろうが、いずれにせよ種々の条件を勘案してのあやうい均衡の中で、まあどちら側にとっても想定通りに戦局が進みはしないことも自明で、双方とも織り込み済みであろう。

 虚実相乱れての情報戦をかいくぐって、我々は事実を把握するすべを持ちたいものだ。欧米側情報に完全に絡みとられてしまっている日本のマスコミはその点全然頼りにならない(というか、まったく阿呆)という現実があるが、そんなマスゴミなんかより重要な問題は政権や防衛庁中枢がどう状況を把握しているかである。これまでになくリタイア将官がマスコミに登場してあれこれ小賢しく述べているが(最近は、2024/3のロシア大統領選の前の秋に大攻勢だとか、年越してからだ、と言いだしている。これじゃあ半年もあとの大攻勢で、まるで狼少年だ)、手の内を晒した方が不利になるので、こちらもウソで固めてマスコミ同様騙されたふりして情報操作をしていると思いたいところだが、さて本当のところどうだろうか。

【追記】6/5になって、後追い記事が出た。島田久仁彦「プーチンの思うつぼ。ロシアが「もうすぐ崩壊」の偽情報に踊らされた欧米の赤っ恥」https://www.mag2.com/p/news/577388?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000001_mon&utm_campaign=mag_9999_0605&trflg=1

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民主主義か権威主義か

 75歳になって理想論の空しさを実体験してきた身としては、こういった言葉の空虚さに一種の絶望感すら感じている昨今、以下の発言をみつけた。

朝日新聞デジタル(但し有料)

2023/3/31:佐伯啓思「旧約聖書から考えるウクライナ侵攻 西欧の歴史観は「普遍的」なのか」https://digital.asahi.com/articles/ASR3Z3FLPR3QUPQJ001.html(それすら建て前論とするマライ・メントライン女史のコメント:「物心にわたって余裕ある者たちによる市場支配のための文化ツールにすぎないのではないか」、も読むべし)

2023/5/30:インタビュー「「歴史の終わり」の真意、そして新しい危機 フランシス・フクヤマ氏」https://digital.asahi.com/articles/ASR5V64LBR5TUPQJ00S.html?iref=pc_opinion_top__t

 私のブログでもかつて紹介したことがあるが、世界人口の70%が独裁国に住んでいる(https://news.yahoo.co.jp/byline/nishiokashoji/20220308-00285498)、という現実を、私はそれまで知らなかった、という愚鈍さに自ら驚いている始末なのだから、困ったものだ。下図の青や薄青の国々だって一皮むけば偉そうなことはいえないのが現実だ。すべてが「虚構の産物」であるという認識が必要だ。

 文字通り、偉そうに、西欧世界の言葉に踊らされてきていた自分の不明を恥じるほかはない。現実をこそ直視すべきなのに。どういう社会体制であろうが、プラス面とマイナス面が併存していて、それが現実社会を織りなしてきているのである。その一方の旗手だった西欧的世界観が崩れだしているという流れの中で、さて我々はどう生きていくべきか。先の見えない、重たい選択である。中国的権威主義も案外庶民には暮らしやすいのかもしれないのである。

 ↓これが民主国家のあるべき姿か:今般の補選で4区だけは世襲とならなかった。

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ハト被害に悩む

 この前、忙中閑あって鎌倉に行った。家への土産を考えたのだが、「鳩サブレ」だけは御免でした。というのも、今住んでるマンションでここ数ヶ月ハトに手こずっているからだ。なにが平和の象徴だ。

 我が家のベランダの隅にちょっと大きな藤製のラックを置いていたら、いつの間にかその裏がつがいの居場所になっていたらしくて、白いフンとときどき「くうくう」と声がするので、行ってみてそれが分かった。追い出そうといろいろやってみたがダメで(光り物や烏の死体様のものをぶら下げたり、スプレーや音声発生装置を買ったり)、なかなかしぶとい。時には別の数羽が飛来するときもあって、こっちが顔を見せて声で脅しても何の効果もない。ふてぶてしいことこの上もない。

 なにしろ「鳥獣保護法」というのがあって、許可なく鳩を捕獲したり、怪我を負わせたりした場合は法律違反。雛や卵を移動することも禁止されていて、もし違反した場合には100万円以下の罰金か、1年以下の懲役を課せられてしまう、のだそうだ。ここでも被害者保護のほうはないがしろになっている・・・。正式には許可をとっている業者に頼んで駆除するしかない。

 そうこうしていると、今度は玄関外の吹きぬけに出っ張っているエアコン室外機置き場で、やっぱりつがいが、網の重なりの隙間をくぐって侵入したらしい。賢いし、舐められたものだ。なにせ、生身の人間にはいけない場所に置かれているので、こっちはマンションの管理人さんたちが、長い棒を操って、かけていた網の隙間を金網で押さえるなど色々やってくれて、それで室外機の下の空間に卵状のものが遠目で視認され、道理でしつこかった理由が分かった。本当は室外機の下をきれいに掃除したいのだが、それができないのだ。

 ベランダには今日も二羽きていた。がちゃがちゃと手すりで音をたてると飛び去ったが、またやってくるだろう。糞害もバカにならないしなあ。こうなるとラックを解体して処分するしかない、ということでテレビで宣伝していた電動のこぎりを発注したが、まだこない。【来たけど、安売りだから本体だけで、必需品のチェンソーオイルなんかを追加注文するはめに】

【追記】上を書いてからちょっとして見にいったら、玄関のほうに1羽来ていた。いつもと同じく私を見ても逃げようともしない(下の写真左の窓枠にご注目)。よくよく見てみるとこれまで室外機の手前にみた記憶のない白いものと黄色い液体が。ということは、網の外から卵を手元にたぐり出そうとして、あそこまでもってきたところで割ってしまった・・・らしい。たぶん不安定な姿勢での作業で、涙ぐましい努力である。こんな調子で卵に執着しているのにはほとほと感心するが・・・

 卵は壊れたのにまだ諦めきれずに来ているのが哀れである。子殺しが頻発している人間様に較べ、なんと母性が強いことか(この子育ての本能ってどこからくるのだろうかと改めて思うことしきり)。人間に無関係なもっと安全なところで巣作りすればいいのに、と思うが、ここが彼らにとってより安全という判断なのだろう。妻に言わせると、そばの豊島園から烏がいなくなったので、ハトが大きな顔しているのだろうと。そういえばカアカアの鳴き声はほんと少なくなった。

 翌日、管理人さんがやってきて言うには、またどこからか入り込んでる、もひとつ卵があるのだろう、と。長く伸ばした棒でつついて母バトを追い出し、網を張り直し、金網を置き直し、ペットボトルを差し込んで、と果てしなく続くハトとの戦い・・・。

 と思っていたら、6月になって来なくなった。ようやく卵をあきらめたようだ。ベランダのほうも同様だ。最終兵器のネバネバを2千円以上かけて購入し、電動カッター関係一式がやっと揃った途端にこれだから、なあ。

 と思っていたら、ベランダの方にはまたやってきて、くうくうと鳴いている。妻がせっかく買ったネバネバを貼ったらと思い出させてくれたのでさっそく置いてみたら、すぐにそれを踏んだ痕跡が。だけどそれで懲りたようにはみえないのが、残念。

 6/25:ところでお隣の豊島園がハリー・ポッターに衣替えして、そのせいかまた烏が帰ってきた(訪問客たちの落とす食べ物のあるなしだろうが、家の中にいても烏のバサッという羽音は聞こえる、ハトは鳴き声だけだ)からだろう、このところハトの姿がそう見えない。有難いことだ。

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広島サミットは失敗か

 5/20まで故郷に帰っていた。最初は雨が降っていたし、週末は市内の交通規制がうるさかったので、今回は寺参りはしなかったのだが(亡父の誕生日があったけど)、NHKの広島版を見ることができて、これって東京なんかにいたら見ることできなかっただろうな、と思うこともあった。

 被爆者一人と会う時間を含めてたかだか40分の(通称)原爆資料館訪問、そしてそこで何が話されたのかについての箝口令に(おそらく小役人によるこざかしい振る舞い:だけどこういう情報はあとからポロポロ洩れてくるものだが)、被爆者たちは冷たい行政の壁をまたもや感じ取ってしまったのだろう。そのあたりがストレートすぎるかたちで出た当日の生放送での小野文惠アナウンサーのあしらいは彼女ならではで、逃げもせずさすがだったが、本音では困っただろうなと想像する。

 広島市に本社ある中国新聞デジタルをみても、すでに「サーロー節子さん、広島サミットは「失敗」」といった記事が掲載されていて(https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/308690)、要するに、被爆者は核兵器の存在を認めた上での論義を容認することはできないという立場からするなら(私はこう考えるのは一部の被爆者と思っているが、マスコミは得てしてこの種の見解を採用しがちだ)、政治家たちの妥協だらけの言説など聞きたくもないわけであろう。しかし民主主義における政治とは妥協の産物なのだから、一歩前進のために三歩後退の連続だってありえるわけで、だからそのような性急な判断を下すのはどうかなと思う。それは核兵器禁止条約(2021年発効)批准問題の評価にも表れているが、核拡散防止条約(1970年発効)には日本も参加しているので、混同しないようにしたいものだ。実は私も混同していたのです。

 とまれ、サミットへのゼレンスキー・ウクライナ大統領の登場が、すべていいとこ取りして話題をさらった感がある。その嗅覚はさすがと言うほかない。このサプライズ企画の飛び入りで儀式的な会議の退屈さが、一挙にリアルな精彩を帯びることとなった(アメリカの策謀という説あり:「まるで「ゼレンスキー劇場」の広島サミット“失敗”に気づかぬ岸田政権の大罪」https://www.mag2.com/p/news/577124/4)。そのおこぼれで岸田首相の支持率が9ポイント上昇して45%となり、不支持率とはじめて拮抗するまでになった由であるが(https://mainichi.jp/articles/20230521/k00/00m/010/120000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailsokuho&utm_content=20230521)、まあこんな数字は一時のまやかし、ご祝儀に過ぎなくて、化けの皮はすぐはげるだろう、残念ながら。

 本日7:30から約90分のフジテレビの日曜報道は出色だった。なにせ映像の背景場所が広島市南区に辛うじて保存されてきた旧陸軍被服支廠倉庫内からで、そこで「平和都市」ヒロシマが実は日清戦争以降戦前においては「軍都」広島として著名であり、今般のサミットの会議が行われた宇品島などは、大陸に兵士を送り出す主要軍港だったことを想起させつつ、それを象徴しているのがレンガ造りの被服廠倉庫なのである、という幾重にも絶好のロケーションだったからである。

 同時刻の他の番組に出ていた政治評論家の宮家邦彦(栄光学園中高等学校第20期から東大)がいい指摘をしていた。そもそも2014年のロシアのウクライナ侵攻の時、日本は何の動きもしなかった。それが今回の侵攻の伏線になっているのだが、その時の日本の外務大臣は誰あろう岸田であった。その彼が今さらなにをしようというのか、と。その尻馬に乗っていうと、岸田は正確には広島出身でない。彼の父はそうなのだが、親戚に被爆者がいるにしても、彼は東京生まれ・東京育ちである。選挙区が親譲りの広島一区であるだけだ。

 で、ググって以下のような系図を見つけて驚いた。今回、全面批判していたサーロー節子さん、なんと岸田首相の遠いけどご親戚だったとは。出身高校は米国南メソジスト系プロテスタントの広島女学院中高等学校・同大学卒(地元では省略して女学院と呼んでます)。彼女、「核兵器廃絶国際キャンペーン」がノーベル平和賞を受賞したとき組織の一員として授賞式演説をしたこともあり、だからあんなふうに言えるのかな、マスコミがとりあげるわけだ、と。知らないことが多すぎる。そしてなんと世間は狭いこと(参照、八幡和郎『家系図でわかる日本の上流階級:この国を動かす「名家」「名門」のすべて』清談社Publico、2022年)。

 ただ彼女を含めた岸田家系図はこれひとつであった。むしろ宮澤喜一経由で・鈴木・麻生・安倍とのつながりのほうに世間の注目は向いている。

 ところで、原爆資料館で今回ただ一人で七ヶ国首脳に英語で証言した小倉桂子さんも、節子さんと同じ学歴である(彼女の亡夫は原爆資料館長だったので、コントロールしやすいと踏んでの人選か)。ここまで触れるとついでに、岸田総理の妻の裕子さんも女学院中高卒でありますと言っておきたくなる(彼女の出身大学はやはりプロテスタントのクエーカー系の東京女子大)。

 女学院、来年度の生徒募集は安泰だろうな、きっと(我が家の菩提寺は広電白島線終点前にある。あの電車に乗ると学校前の大きな看板がいやでも目に入るのだ)。

 2023/5/30:岸田の奥さまは広島に留まって選挙地盤と子育てに専念してこられた由だが、「バカ息子」がすっかり定着してしまった32歳の長男翔太郎騒動の顛末で、庶民の溜飲だけは確実に下がった感がある。しかし公用車使っての観光や買い物なんかはむしろ大使館のほうが率先しての忖度で、国会議員なんか平気でやっているのではと思ってしまうし、公邸での親戚コンパの写真がどうして文春に洩れたのか、つけ狙われて揚げ足をとられたとしか思えないので、当事者たちはさぞ不本意だろう。ま、衆愚政治の現代に生きるセレブとしては脇が甘かったわけだ。

 とはいえ、そもそも批判をよそに経験不足の息子を政務秘書官に任命してはばからなかった「バカ親」のほうが本当は問題だ。長男がダメなら替えもいるようなので余裕をかましている感じだが、3代目で家業が潰れるという格言もある。「石を投げれば世襲にあたる」とか「2世には負い目意識もあるが、3世にもなると特権意識ばかり」との揶揄もきこえてくる。かくしてぼんくらは自滅していくのが民主主義と信じたいところであるが、さてどうなるであろうか。山口二区の岸家もご同様なのだが、こっちはとりあえず世襲が成功したようでなんだかな。

 比較になりはしないが、私もある意味3代目なので家族メンタリティーの崩壊は実感するところがある。4代目は既得権に乗っかるだけで、切り拓こうとはしないものだ。創業者としての気概をもってほしいのだが、親はそうは思っても子にうまく伝わらないのだから、ま、その程度の雑魚血統だったと思って諦めるしかない。

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