宗教はいつまで存在できるのか:「世界キリスト教情報」(2019/4/15)

◎宗教観に関する米調査で「無宗教」との回答が初めて首位に
 
【CJC】米国人の宗教観に関する調査で「無宗教」との回答がカトリック教徒やキリスト教福音主義派を上回って23・1%を占め、初めて首位に立ったことがわかった。  
 イースタン・イリノイ大学の政治学者でバプテスト派の牧師でもあるライアン・バージ氏が、長年実施されている総合的な社会状況調査を新たに分析した結果、と米メディア『CNN』(日本語電子版)が4月14日報じた。調査参加者は2000人を超しているが、個別での面談にそれぞれ応じていたという。  
 「無宗教」23・1%に次いでカトリック教徒23・0%、福音主義派22・5%。これら3グループの数値は回答率の誤差の範囲内にあり、統計学的には同一の数字、とバージ氏は見なしている。  
 同調査では44年間にわたって信奉する宗教に関する同じ質問をしているが、今回のような数字の並びは初めてという。  
 無宗教層の激増は1990年代初期から始まった。91年以降では266%も伸びたという。今後4~6年間は明白な最大勢力になるとも推測している。  
 無宗教と答えた層は、無神論者、不可知論者、心霊主義者や特定の組織的な宗教には組みしないとする人々などさまざまなグループから成り立っている。  
 無宗教層の増加の背景要因については、専門家の間でもさまざまな見方が出ている。無神論者の団体責任者はインターネットの存在が要因と分析、ネットは無信仰者が同様の思いを抱く者を見出せる場所を提供していると指摘している。
 
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 世間の常識とは往々にして旧態依然のデータが刷り込まれているのだろうが、まあ実際にはこんなところだろう、と私も思う。「無宗教」と「無神論」は微妙に異なっていて、現状ではまだまだ不分明といわざるを得ないが、早晩「無宗教」が明確に表舞台で突出することになるように思う。死への旅立ちに、宗教の助けが必要な人は確実に減少していく予感がするからだ。

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