= 目 次 = ▼ハイチ地震=推定マグニチュード7・2、死者1400人超す ▼アフガニスタン=現地の教会系組織「対話の糸口探す必要」 ▼パラリンピックにアフガン選手不参加 ▼「律法の基礎的価値」をテーマに、教皇一般謁見 ▼カトリック保守派の米枢機卿、コロナで入院、人工呼吸器装着 ▼共産党100周年祝賀を要請される中国のカトリック者 ▼スイスの同性婚反対派 「合法化は新たに不平等を生む」 ▼カリフォルニア州北部の森林火災、州史上2番目の規模に
今回は、中国の近況を。
◎共産党100周年祝賀を要請される中国のカトリック者 【CJC】ローマ発カトリック通信(CNA)は、中国全土の天主教愛国会(カトリック)が、今年、中国共産党100周年祝賀実施を要請された、と中国教会を20年もカバーしてきた「アジア・ニュース」編集長のベルナルド・セルヴェレッラ神父が語った、と伝えている。 「信仰共同体、教区はどこも、会議、実行、参観から共産党関連の史跡巡礼まで行ってきた」と同神父。 北京のヨセフ・リ・シャン司教は、共産党100周年を記念する習近平主席演説のため、司教館で「視聴会」を行った。習主席演説の「精神」をどう理解するかというシンポジウムには、司祭、信徒40人が参加した。天主教愛国会のウエブサイトによると、河北省のカトリック者が旗掲揚式と党祝福式を行った。 しかし、中国のカトリック者にとって大事な聖母巡礼地、上海市松江区のシェシャン大聖堂への巡礼は禁止されている。 聖座(バチカン)が2018年9月に中国当局と暫定協定を結んでから約3年間、地下カトリック教徒には、政府公認の天主教愛国会の指導下にある人たちとは、状況が大きく変化した。 「女子修道院が破壊されたり、教会が閉鎖された。司祭が小教区から追い出されたり、神学を学ぶことを禁じられた神学生がいたり...さらに逮捕されたり毎日24時間軟禁されている司教もいる」と同神父。 一方、公認教会は、礼拝の自由度は比較的高いものの、中国のナショナリズムや党への愛を説く一方で、カトリックの教理の一部を検閲する、と圧力をかけられるなどの問題に直面している。 中国で合法的に布教しようとする司祭は、中国共産党を支持するとの誓約書に署名する必要がある。また18歳以下の未成年者は入場できない公認礼拝所でだけ布教が可能。 「そして何よりも、共産党の栄光を讃えなければならない」とセルヴェレッラ神父は語っている。□
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