投稿者: k.toyota

よくある勘違い:最初の政党内閣原内閣

 歴史上の出来事って、そこら中で勘違いがまかり通っているのは事実である。凡夫はいつまでも刷り込まれたイメージに固執しがちで、新事実に触れても結局は旧説に舞い戻る思考回路は常に強固・健在なのだ。そして研究者とて世の凡夫なので、例外とは言えない。私のような老害の場合はもっとひどい。なにかの誤報も入り込んでしまっているのだから。

 本日偶然眼にとまったのが以下。「憤然と議場をにらむ原敬:写真が語る「平民宰相」の理想と苦渋」(https://digital.asahi.com/articles/ASPC562BQPBXDIFI00B.html?pn=22&unlock=1#continuehere)。

 一般には原敬は山川の教科書で学んだ最初の「平民宰相」であり、私的には日本で初めてのカトリックの洗礼受けた宰相ということになるが(青年期世に出るための処世術としてではあれ)、それはさておき、原の老獪さが現在の国会議事堂に明確に表されている(今回の記事の第3回ではまだそれが匂わされているだけだが:第4回を期待したいが、さていつになることやら)、という視点は斬新だった。

 原について何が勘違いなのかについては、詳しくはデジタル新聞をお読みいただきたいが(但し有料)、この場合でも、本当の「最初」ではなく、従来の失敗例を勘案して集大成したからこその疑似「最初」なのである。それがいかにも最初として世に喧伝され、結果広く受け入れられちゃうわけで、全く間違いでないにしても不正確には違いない。

 私の研究分野でもコンスタンティヌス大帝がまさにそれで、細かい実証や分析とかに血道をあげているはずの専門研究者でさえ、本来の「最初」と疑似「最初」の区別もつかない者は欧米研究者においてこれまでほとんどだし(いわんや、その輸入に勤しんでいる我が国の皆様も)、現在もそうだし、これからもそうなのである。

Filed under: ブログ

世界のトイレ事情紹介記事

 参考までに。たまたま見つけた記事です。2年前の情報。「日本人が海外でやりがちな「トイレ」でのNG行動」(https://tripeditor.com/359132)。

 最後にイタリアが出てきますが、便座がない場合、まああれは中腰でやるしかないでしょうね。

 それと路上なんかの有料の公衆便所は用心したにこしたことはない。というよりやめたほうがいい。壊れていて入れない、入れても出れなくなる、用が済んでも水が流れないなどなど。私は最後の件では、ナポリの国立美術館近くの地下鉄に向かう地下の若干安すぎる有料トイレで遭遇しました。ええ、もちろんそのままとんずらしましたよ。

 ともかく、だれか一緒でないとやばいです。有事の場合、外で見張っていてもらわないと、文字通り長時間の雪隠詰めになる危険性が。

Filed under: ブログ

世界キリスト教情報第1606信:2021/11/1

= 目 次 =

▼米大統領、就任後初の教皇謁見へ=気候変動など話題に
▼米大統領、妊娠中絶論争の中で教皇と異例の長時間謁見
▼米大統領、ローマの教会で聖体拝領受ける 米国内では異論も
▼韓国の文大統領、欧州歴訪中にバイデン氏と会談も
▼教皇、COP26会議の実りを祈る
▼教皇がインド首相の訪印招請受け入れ

 今回は全部バチカンがらみであった。2番目を紹介しておきたい。

◎米大統領、妊娠中絶論争の中で教皇と異例の長時間謁見
 【CJC】バイデン米大統領は10月29日、バチカン(ローマ教皇庁)で教皇フランシスコと私的に謁見した。カトリック教徒のバイデン氏が人工妊娠中絶権を支持していることが米国内で論争になっている中、バチカンによると会談は1時間15分と異例の長時間となったことに、世界のメディアが注目している。
 2017年のトランプ前大統領との会談は約30分間、14年のオバマ元大統領との会談は約50分間だった。
 中南米出身としては初のローマ教皇と米国史上2人目のカトリック教徒の大統領との会談は、中絶問題に教会内で激しい議論がある中で実施された。
 ミサに定期的に出席し、執務室に教皇の写真を飾っている大統領は個人的には人工中絶に反対しているが、公選の指導者として個人的意見を強制はできない立場。
 教皇は9月、米国の聖体拝領の議論に関し、中絶は「殺人」だと記者団に述べていた。しかし、教皇は米国のカトリック司教たちがこの問題を司牧的ではなく、政治的に扱っている、と批判したようだ。□
Filed under: ブログ

健康チェック:順調に健康寿命が尽きているような

 学会口頭発表が終わった。これで当面、気にかかるイベントは終了。仕事関係で心残りは翻訳が残っているが。私はかねがね健康寿命での研究者生命75年を目標にしてきたのだが、怠け者なので篤学の先達たちに比べると不十分ながらも、色んな人たちの援助をえて目標達成することができたのは、ありがたいことである。次の目標としてもう5年先延ばししてみるのも一興だが、それを全うするのはなんだか自信がない。

 痛風なんかの薬もらいに、近所の形成外科だっけに通院しているのは、相変わらず外出すると右足首が痛いからだ。昔は、目がデングリかえるようなめまいとかに時々襲われていて、これが当面の恐怖だったが、それは最近起きなくなったのは、もらっている薬に高血圧のもあるからそれらが効いているのかもしれない。

 もう一つの通院先は緑内障の眼科である。実は自覚症状でもっとも顕著なのは、資力、あそれもありだが、もとえ、視力の減退である。勝手な素人診断だが、老眼の進行で、パソコンの文字が見えにくくなってきていて、拡大しないといけないから、それができないと疲れる。手元で見る場合、めがねをとってみないといけないので、いずれにせよ面倒だし、たんびに老化を自覚させられて、憂鬱である。それとこれは眼科の医者の言だが、右目も白内障が出ているとのこと。

 やたら「タン」が出るようになり、家にいるとき日々ティッシュを小さくちぎって対応している。なぜか外出時はそうでもないのだが。上京したてのころ、やたら道にタンしている人(そんな老人ではなかったが)が目について、やっぱ東京って空気悪いのだなと思っていたが(実際当時はJR四谷駅から出ると交差点で排気ガスがひどかった)、最近はそれは見なくなったようなのは、なぜ。

 あとは体重が順調?に成長しているくらいだった所、ここさて1ヶ月くらいになるだろうか、口内の舌の右側が痛い。鏡でみたらちょっと白っぽく横一線に傷があるような。食事のたんびに痛さを感じ、舌の根元も連動して鈍痛が。

 私は慌て者なので、これまでもときどき口内粘膜や舌を歯で噛んでしまったりすることがあり、そんなことなのだろうと思っていたが、痛みが継続して、これまで通りには自然治癒してくれそうもないので、実は奥歯の件で不具合あり、それをもう放置して死んじまおうとおもっていたので、さんざいじくられそうで嫌だけど、医者に行こうかと思いだしている。

 惚け老人になって認知能力を失って死んでいくのはいやだ。堂々と病気になって死にたいものだと思ってきた。ま、世間的には人の2倍は悪態をついてきた自覚があるので、舌禍の挙げ句、舌がんで寿命が尽きるのも神様の粋な計らいに思えてしまう私は、なんなんだろう。

【ちょっとだけ後日談】妻に言ってみたら「がんだったら痛さなんか感じない」と患部を見もせず戯言と却下された。そのうち痛さも軽くなってきており、当人が知らないうちに歯で噛んだ傷だったのかも。これも認知症の進行か。いずれにせよ老化には違いなく、やれやれなんともはや。

Filed under: ブログ

オスティアのHP:オスティア謎めぐり(17)

 オスティアに関しては無類に充実したHPがある。それが「Ostia:Harbour City of Ancient Rome」(https://www.ostia-antica.org/)で、常時アップグレードしているので、オスティア研究する時にはまずこのHPを精読すればなにかと便利である。その管理人がJan Theo Bakker氏である。オランダのLeiden 大学関係者(卒業生なのは確か)らしい。彼のオスティア研究は1983年にはじまり、おそらく遅くとも1999年ごろから構築されたようだ。同志・友人たちの援助があるにしても、彼の継続的な熱意がなければとうていなしえなかった快挙である。

1998/11撮影

 ググっても彼の個人情報はそんなに公表されていないようだが(かろうじて、以下で多少書かれている:

https://www.ostia-antica.org/dict/intro.htm)、最初のローマ滞在が1987年、最初の著書を1994年に出版しているので、60歳前後あたりかと想像している。末永いご活躍を祈らざるを得ない。

Filed under: ブログ

世界キリスト教情報第1605信:2021/10/25

= 目 次 =
▼ハイチの米国人宣教師誘拐、FBIが捜索協力
▼要求のまなければ人質殺害、とハイチで米国人ら誘拐のギャング団
▼教皇、エキュメニカル総主教選出30年を祝う
▼米カトリック教会の聖職者が「ゲイ向け出会い系アプリ」利用

 今回のような目次であれば、どうしても最後の件に注目が集まらざるを得まい。私はいたずらにスキャンダラスであることを好まないが、避けて通ることもできないので、そのまま転載する。

◎米カトリック教会の聖職者が「ゲイ向け出会い系アプリ」利用
【CJC】米カトリック教会で複数の聖職者がゲイ向けの出会い系アプリ「グリンドル」を利用していたことが相次いで明らかになり、バチカンに動揺が走っている、とニュースサイト「ギガジン」が報じた。

 一連のスキャンダルの発端は、カトリック系ニュースブログ「ザ・ピラー」が2021年7月20日に、米司教協議会(USCCB)議長だったジェフリー・バリル氏がゲイバーに出入りしているとUSCCBに密告したこと。これを受けて、バリル氏は即日議長職を辞任した。
 バリル氏のものとされる携帯電話の通信記録によると、バリル氏は2018年から20年の間にほぼ毎日ゲイ向けの出会い系アプリである「グリンドル」を使用していた。また位置情報の記録は、バリル氏が教会の仕事で出張していた間でさえ、「グリンドル」を使いながら各地のゲイバーや個人宅を訪れていたことを示していたという。

 ザ・ピラーはさらに7月24日、「米ニュージャージー州北東部にあるニューアーク大司教区にある複数の聖職者の邸宅からグリンドルの通信記録が発信されていた」と発表。28日には「バチカン市国にある一般人立ち入り禁止のエリアで、少なくとも16台のモバイル端末でグリンドルを使用した形跡があり、別の16台では異なる出会い系アプリを使用していた」と報じた。

 一連の騒動を受けてグリンドルは公式ブログを更新、「ザ・ピラーのような小さなブログがどのようにしてユーザーデータを入手したのか調査している」と発表した。□
Filed under: ブログ

見知らぬ南仏の奇観に驚く:BS4K「一本の道」

 真昼に目が覚め、たまたまつけたテレビで「ナポレオン街道を飛ぶ フランス」を見てしまう。エルバ島を脱出したナポレオンは、地中海の浜辺から敵の意表を突いて山道を200kmほど1000人の兵力で行軍する。その先々で砂岩と石灰岩の奇観を、ドローン映像を駆使しての迫力ある画像が捕らえていて・・・、驚かされた。

 中国顔負けに奇矯な自然の造形があるのだ。こんなのがあるなんて、私は聞いたこともなくまったく知らなかった(あとからぐぐったら、なんだ、世界遺産にもなっているようで:むかしF.ブローデルを読んで「ラングドック」なる単語を知り、それに触発されたせいか「マルセルの夏」なんていう映画を見てはいたものの)。なかなか奥深い。行軍した単なる山道を辿っているだけだが、こういうのってやっぱり文字で読むのよりも、何十倍も情報量あって体感的で感激である。

 そして朗読は、かつて「空旅中国」で万里の長城を取材した時の近藤正臣。若干あざとい独特の口調がなぜか映像に合っている。テーマがナポレオンだからだろうか。

 この番組の後、ぐぐったら、同じ「一本の道」で2016年放映のものに「天空の街へ イタリア・古代ローマの道をゆく」もあったようで、このシリーズ、以前の中国関係はよく見てて感心していたくせに、自分の専門地域なのに継続的に見てなかったのはちょっともったいない感じ。これから再放送に気をつけておこう。

【閑話休題】最初にググったとき、間違って「一本道」って打ち込んだら、妙な所にいってしまって、汗。

Filed under: ブログ

いれずみ:NHK「英雄たちの選択」

 さっきまでBS4Kでやっていた「追跡!古代ミステリー”顔”に隠された古代人のこころ」がたいへん面白かった。土器や埴輪の顔に記されていたいれずみを長年(30年といっていたような)研究されてきた設楽博己氏(東大名誉教授)の研究成果から、縄文、弥生、古墳時代という時代の変化でいれずみの意味が変わってくる、という説明がなかなか刺激的・説得的に展開されていた。https://www.nhk.jp/p/heroes/ts/2QVXZQV7NM/episode/te/KNQJ34YZJL/

 この番組、時々見ているが空振りのテーマもあるが、今回に限っては、私にとってたいへん新鮮な視点だった。出土資料と文書史料を組み合わせ、それまでプラスイメージだったいれずみが、ヤマト朝廷下で被差別民表示に変化していったという、これぞ古代史的な醍醐味満載の研究だと思う。自分がやりたかったなあ、と思わされた。

 私が知らなかっただけのことなのかもだが、一般向けな彼の本『顔の考古学:異形の精神史』吉川弘文館(2020年、¥1980)を読みたくなった。ありがたいことに我が図書館も所蔵しているようだし。・・・ついアマゾンで発注したくなるけど、我慢、がまん、と。

 思いがけずここで「異形」なる語に再会する。これは私的には網野善彦氏で一世風靡したキャッチフレーズで、かつて「異形」ならぬ『異貌の中世:ヨーロッパの聖と俗』弘文堂、1986年、で大いに触発されたことを思い出した。蔵持不三也著のその本は、ある意味私の研究方向を変える磁力をもっていた。庶民の諸相を素朴な彫像やレリーフから探る方法である。

 テレビ未見の人は、来週10/27の水曜日朝8時から再放送されるので、見てほしいと思う。

【後日談】図書館で借りてきて、帰りの電車内で読みはじめたが、まっさらな感じで紙装幀なのに表紙に折り目もついていないので、ひょっとしたら私が最初の読者かもしれない。論が飛躍するが、時節柄とはいえ学生さんの読書量はおそらく激減しているのではないだろうか(先日図書館のパソコン室を使用したが、なんと2,3名しかいない。昔はほとんど満席だったのに)。実は、私もパソコンいじり出して、ジョブス復帰までは、よく不具合を出すマックのケアにやたら時間を食っていたので、それとは違うにしても、学生諸君が莫大なエネルギーをケータイ関係で費消しているのだろうと想像している。

Filed under: ブログ

世界キリスト教情報第1604信:2021/10/18

= 目 次 =

▼教皇、世界食料デーに「市場の論理を超え、連帯の論理へ」
▼全ての民族・文化に開かれた普遍の教会を=教皇水曜日の一般接見
▼教皇、日曜正午の祈りで「暴力はすべての人にとって敗北」
▼中東の教会はアフガニスタン難民援助に懸命
▼「アマゾン」が中国アップルストアから聖書などのアプリ削除

 今回は最後の件を転載してみよう。

◎「アマゾン」が中国アップルストアから聖書などのアプリ削除

【CJC】「アマゾン」の書籍読み上げサービス「オーディブル」は10月15日、中国本土のアップルストアから聖書とコーランのアプリを削除した。当局から「必要な許可」が得られていないことを理由に挙げた、と大紀元時報(日本語)が報じている。

 駐米中国大使館の劉鵬宇報道官は、特定のアプリの削除について具体的な回答は避けたが、中国政府は「インターネットの発展を常に奨励し、支持してきた」と述べ、「中国でのインターネットの発展は、中国の法律や規制にも従わなければならない」と付け加えた。

 近年、中国共産党はオンラインにおける情報サービスの検閲を一層強めている。マイクロソフトは10月中旬、ビジネス向けソーシャルメディア「リンクトイン」を今年後半に停止することを発表した。「中国での運営環境が著しく厳しくなり、コンプライアンス要件が高まっている」ためだという。

 米国の国際宗教自由委員会(USCIRF)は2021年の年次報告書で、中国政府によるキリスト教徒とウイグル人イスラム教徒、チベット仏教徒、法輪功学習者に対する人権侵害を記した。□
Filed under: ブログ

新コロナ、そろそろ手じまい、かな?

 死者数では、我が祖国は1万8千人強。

 アメリカは72万弱、英・仏・伊は11-13万台。集団感染がらみでちょっと注目してきたスウェーデン1万5千弱。

 思いの他少ないのは、中国4600強で、この数字を信じるとしても、これだとあらかじめ予防ワクチンも開発していたのではと勘ぐりたくもなる。効きはよくないとの風評あるが。

【付論】またまた田中宇氏の持論を紹介しておく。「コロナ危機の意図(1)」(https://mail.nifty.com/mailer/pro/mailview.html)。

 PCR検査のサイクルによるトリックについて「マスコミはこの件を報じず、指摘しているのは米国などの保守系の団体だけだ(左翼リベラル派は科学のふりをした論理に騙されやすくてダメ)」というくだりでは、さもありなんと、我と我が身を省み、ついわらってしまった。

 そして「新型コロナが大変な感染症であるなら2020年の死亡者の数が世界的に増えたはずだが、実際はそうなっていない」というくだりでは、なるほどと腑に落ちるものがあった。こういう統計がなぜ専門家たちから出てこないのか。たしかに不審である。

 想像するに、新コロナ騒ぎの継続が彼らにとって都合いいからに他ならないからだろう。危機感煽っての研究費予算獲得、という下心もあるのだろうな。こういうことって、「左翼リベラル派」もやたら敏感で、私の昔体験した実感である。要するにお金が「保守系」ライバル勢力に落ちるのには色々ほじくって批判するけど、自分たちがもらえる分は大歓迎なのだ。正直私もそうだけど。だって、資金なければ研究はできゃしない。

【追記】2021/12/29「新型コロナの新規感染、世界で最高に 死者数は横ばい」(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN28BZ40Y1A221C2000000/?n_cid=NMAIL007_20211229_A&unlock=1)

Filed under: ブログ