先週末に大学から、著作権なんたら協会から郵便物が届いたから取りに来てほしい、ついては今後は連絡先を自宅に変更して下さい、と連絡があった。そんななんたら協会とはこれまで往き来がなくて思いあたらないなあ、しかし、このブログも著作権がらみだと画像なんかの件で叩かれればほこりが出るという認識は十分あったので(最悪、弁護士事務所名で通知が送られてくるとか)、ひょっとして叱られて罰金取られるんじゃないの〜、と少々重い気持ちで週明けの今日引き取りに行った。
封筒を開けて唖然。「著作物利用許諾のお願い」。理系の某大学での国語の入試問題に、私の論文を採用したから、過去問として配布するので、その許諾を求め、ついては利用料を振り込む、というもの。
えぇ〜っ、国語の入試問題ぃ? ・・・ こんな経験初めてだが、世界史ならともかくも国語では、こりゃ悪文と認定されたも同然じゃないか、というのが第一印象。というのも、私が受験生だったころ(すなわち今から50年ちょっと前)、当時は文芸評論家の小林秀雄の文章が読解問題での常連で、私も悩まされたものであったが、書いた本人が入試問題やってみたところ正解できなかったという戯れ話を聞いた記憶がありまして。それ試してみなきゃ。
さて出題だが、まず、A4版横長で5ページに及ぶ拙稿からの長文の問題文が引用されていることに驚いた。それに関して問が全部で9つあるのだが、単純な漢字の書き取り問題など6問はよしとして(含む、写真問題:しかしこれって国語の問題? 受験生の予想を裏切り斬新というよりほかない。というか理系ではそういう感覚も必要ということか)、傍線箇所の正しい文意を5つ6つの選択肢から選びなさいという3問が。そら来たぞ!という感じ。出題者側(ないし、受験産業側)がなにを正解にしているか現段階では不明なので、赤本出たら立ち読みでもして確認してみようと思う。
ともかく理系の受験生の読解力を確かめたいという出題者の意図はわかるが(そしてこのことは文系で一層重要なことはいうまでもないが)、受験生さんごめんなさい、文系を相手に書いておりますので分かりにくくて。
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