世界キリスト教情報第1581信:2021/5/10

= 目 次 =
▼エルサレムでパレスチナ人とイスラエル当局が連日衝突
▼聖職者に愛国義務 強まる宗教「中国化」
▼シャルル・ド・フーコー神父ら7人が「聖人」に
▼信徒参加の教皇一般謁見、5月12日より再開
▼カトリック教会放火の罪で男を起訴 米カリフォルニア州

 今回はアルジェリアがらみで3番目を紹介。列聖運動は長期にわたるので、市井の信者・聖職者よりも、組織・資金力のある修道会関係者がどうしても多くなる。

左、晩年のフーコー神父;右、彼の庵(アルジェリア南部のTamanrasset)からの風景
◎シャルル・ド・フーコー神父ら7人が「聖人」に
【CJC】バチカン・ニュース(日本語版)によると、教皇フランシスコは5月3日、「列聖の件」をめぐり枢機卿会議を開き、シャルル・ド・フーコー神父ら、7人の福者の列聖を決定した。
 この会議により、司祭、探検家、トゥアレグ族の言語および文化研究者として
サハラ砂漠で観想生活を生き、58歳で盗賊団に殺害されたシャルル・ド・フーコー神父ら、7人の福者の列聖が決定した。列聖の日・場所については、「パンデミック」の状況を考慮し、追って発表される。
 この日、列聖が決まった福者たちは以下のとおり。
・シャルル・ド・フーコー(司祭 フランス1858~アルジェリア1916)
・ラザロ(デヴァサハヤム・ピライ 信徒、殉教者 インド1712~1752)
・セザール・ドゥ・ビュス(キリスト教教理司祭会創立者 司祭、フランス1544~1607)
・ルイジ・マリア・パラッツォーロ(貧しき者の修道女会創立者 司祭、イタリア1827~1886)
・ジュスティーノ・マリア・ルッソリッロ(司祭、神の召命会・神の召命修道女会創立者 イタリア1891~1955)
・イエスのマリア・フランチェスカ(アンナ・マリア・ルバット 修道女、ロアーノのカプチン律修第三会創立者 イタリア1844~1904)
・マリア・ドメニカ・マントヴァーニ(修道女、聖家族の小さき姉妹会共同創立者 イタリア1862~1934)□

※《参考》シャルル・ド・フーコー神父(シャルル・ウジェーヌ・ド・フーコー・ド・ポンブリアン)
 1858年9月15日、ストラスブール生まれ、1916年12月1日死去。
探検家、地理学者として知られる。信仰を失い、無規律な生活を過ごしたが、軍人になり、モロッコ探検を機に、神の現存に心を揺り動かされ28歳で回心、サハラ砂漠で遊牧民トゥアレグ族の友であろうと努め、奴隷制度と闘い、言葉と文化を学び、トゥアレグの叙事詩を収集し、タマハク語の辞書を編集した。1888年に著書『モロッコのルネサンス』を発表した。1890年に厳律シトー会に入会、1916年12月1日、サハラの奥地で暗殺された。2001年4月24日に教皇ヨハネ・パウロ2世によって尊者に、2005年11月13日に、教皇
ベネディクト16世によって列福された。

 フーコー神父の伝記や霊的手記が多数出版されている。邦訳書に次のようなものがある(現在、在庫なく絶版のものも含む)。
・『シャルル・ド・フコーの霊的遍歴』(ジャン=フランソワ・シックス著、倉田清訳)エンデルレ書店 1976年
・『シャルルとイエズス』(シャルル・プチ著、大久保昭男著)エンデルレ書店 1981年
・『人人のあいだに・人人のなかに──イエスのシャルルに続く者たち』(
ルネ・ヴォワイオーム著、澤田和夫訳)ドン・ボスコ社 1996年
・『シャルル・ド・フーコー』(ジャン=フランソワ・シックス著、倉田清
訳)聖母文庫・聖母の騎士社 1998年
・『霊のあふれの手記』(シャルル・ド・フーコー著、澤田和夫訳)サンパウロ社 2000年2月
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コンスタンティヌスの青銅巨像の人差し指再発見!

 2021年4月29日にローマ・カピトリーニ博物館は、以下の発表を行った。その博物館のマルクス・アウレリウス騎馬像本体が保存されているエクセドラに展示されているコンスタンティヌス大帝の青銅巨像諸部分(頭部、左手、右足首、球体グローブglobus;なおこの巨像、以前は息子コンスタンティウス二世とされていた。30年前に私が最初に訪問したときの表示もそうなっていて、別所での展示だった)の、左手人差し指の第2関節からの末端断片が、フランス・ルーヴル博物館所蔵品から再発見され、まず3Dの模型を作成して確認され、このたび本体が5年間カピトリーニ博物館にお里帰り展示され、実に500年振りの邂逅となった、と。https://www.facebook.com/MuseiCapitolini/videos/462373691692375

上図が左人差し指断片、下図左が従来の展示(右足首は写ってない)、下図右が修復後の姿

 この青銅像はもともと高さ8−9mあったとされ(一説では12mとも:実際に立像であったか座像であったかは不明)、ルーヴル所蔵の長さ38cmの断片を3Dで複製したものが、その左手の人差し指にピタリと符合したわけ。この青銅像自体の由来や、人差し指のルーヴル所蔵の由来には興味深い文書記録もあって、機会があれば触れてみたいが(残存左手に、球体グローブが握られていた)、今は今回の発端となったのが、2018年のルーヴルでの展示会カタログでの、博士課程の院生Aurelia Azemの研究報告(これまで足の指と認識されていたが、手の指の可能性を指摘)が機縁となったということだけ言及しておきたい(https://www.researchgate.net/publication/341281663)。

2005年以前の修復時に一時的に旧態に戻した時の写真:globus上に女神Victoria像があったはずで、中央左側の2つの穴がその痕跡か。本来は上部のはずだが現況で針状付属物があるのでずらして撮影したのだろう

 イタリアにありがちなロマン溢れる解説を排して、冷静かつ慎重な見解によると、残存物が元来一体の青銅像を構成していたかどうかはこれまでも疑問視されてきたのだが、いずれにせよこの巨像、色々と後世の修復も受けているので、オリジナルがどうであったのかは、形状の比較や青銅の成分比較など緻密な研究が必要となり、そう簡単ではない。その点では今後の研究に期待せざるをないが、下から見上げられることを予想して作成されている由で(ま、これもひとつの仮説かも)、というからにはそういう角度からの映像も示した上での説明を求めたい気がする。

 プッリャ州中部のBarlettaのドゥオーモ外壁に設置されている青銅製巨像(こっちについては冷静に4世紀のどの皇帝かは不明、とされている:12世紀だっけにコンスタンティノポリスからのヴェネツィア船が難破しての取得品らしい)は5.11mでこの偉容なので、今回のコンスタンティヌスの青銅製巨像はその二倍近くあり(基壇の高さも8−9mあったと想定)、さらに迫力あったと思われる。ま、それにしたところでコロッセオに隣接して設置されていたネロ帝巨像の三分の二にも及ばないのであるが。

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連休も終わり・・・

 この連休は,当然のことながら私は自宅に引きこもっていた。そしてThe Young Popeを別にして、2つのテレビドラマを知った。

 その一つがイギリスの「ヴェラ:信念の女警部」(2011〜)で、もう一つがイタリアの「パラディーゾ:恋する百貨店」。見たと言ってもいつものようにちょい見で、全貌を極めたなどというわけではない。

 特に「ヴェラ」はまあ犯罪の推理物だが、証言者が毎度偽証し、それに毎度女警部その他が振り回され、あるときは最後の最後でどんでん返しがあって、飽きさせない。人間、殺人事件で犯人でもないのに偽証する、というのと、情報が増える中で捜査対象を修正していくというのが、私的にはたいへんリアリティがあって、人間理解という視点からも学ぶことが多かった。

 ドラマの舞台がさてどこか、と問いたくなる殺伐とした陰鬱な荒野の風景がこれでもかこれでもかと鳥瞰的視野で展開していく。たぶんイングランド北西部のように思わされるのだが、海も出てきて私には相変わらずどこ?なのである。

 「パラディーゾ」のほうは、いかにもイタリア的な話題の連続で(南北格差・差別、家族主義などなど;但し同性愛などはまだ出てこない)、さらにあれだけ洒落た感じの女性たちはローマとかの中部や南部じゃ絶対ない、北部だと見当つけてみていたわけで(上空からのミラノのガレリアも見えたようだし)、あとから紹介記事(https://www.lala.tv/paradise/)を読んで、1950年代のミラノには納得したものの、主人公テレーザ(そしてその役のジュジー・ブシェミ自身も)がシチリア出身というのには、虚を突かれ、しかし素顔に近い写真をみて、あ、化粧であれだけ変わるんだと(文字通り化けるわけ)。そういえば、ドラマの中で父や叔父さんだっけが「なんて化粧してるんだ」という場面もあったような。

 こっちはまだ見逃しで途中から見ることできる。

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世界キリスト教情報第1580信:2021/5/3

= 目 次 =
▼カトリック教会、コロナ終息願う「祈りの月間」=各地からライブ配信
▼韓国の新規コロナ感染者が4日ぶり700人超
▼東京五輪のパビリオン取りやめ=スイス政府発表
▼ワクチン接種完了すれば屋外でマスク不要=米CDCが新指針
▼教皇が「準備整えば訪問」と訪朝の意思再表明
▼「40ユーロ以上の贈り物もらうな」=教皇が自発教令で指示
▼プーチン大統領、救世主ハリストス大聖堂で復活大祭に参加
▼韓国カトリック枢機卿が時代反映した家族概念の拡大に懸念
▼聖書博物館に建設許可=ブラジル高等裁長官が地裁の判断却下
▼ミケランジェロのダビデ像を3Dプリンターで実物大複製

 今回は、最後の件。
◎ミケランジェロのダビデ像を3Dプリンターで実物大複製
【CJC】ミケランジェロの彫刻「ダビデ像」が3Dプリンターで複製された、とAFP通信が4月28日、ローマ発で報じた。大理石の粉で仕上げられた複製はオリジナルと同じ大きさだが、重量は10分の1となったという。
 ルネサンス期の傑作であるダビデ像は、フィレンツェのアカデミア美術館に、置かれている。3Dプリンターによる複製は、10月に開催されるドバイ国際博
覧会で展示の予定。
 制作を担当したのは、スウェーデンの多国籍企業「ヘキサゴン」グループのイタリア技術者チーム。作業はフィレンツェの工房で行われたという。フィレンツェ大学が作業を監修し、仕上げには修復の専門家らが携わった。
 レプリカの材料はアクリル樹脂で総重量は台座と本体で550キロ。修復の専門家たちが担当した仕上げの工程では、大理石の粉が使われた。□
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目が・・・,トイレが・・・:痴呆への一里塚(48)

 このところ、視力の調節がかなり変調で、たんびに眼鏡をとって裸眼でみるしかなくなっている。もう三か月くらいサプリメント「えんきん」を一日3粒飲んでいるが、まったく改善しない。回復せずこのままなのだろうか。正直視力が失われるのは四肢を失うよりきつい。

 近頃は明け方目が覚めて、トイレに行ってから二度寝していることに気付いた。それと起きがけの口内の違和感は唾液の分泌量が減っているからだろうし、鼻づまりは花粉症のせいだろう。外出するときは小トイレに気をつけないといけないのが常態となっているので、そろそろのこぎり椰子か南国なんたらかと思いつつ、まだそれには手を出していない。

 といった感じの、相変わらず引きこもり状態で、何もしていないのに体重は86kgと1kg増でなぜか留まっている。一ヶ月に一回薬(痛風・高脂血症・高血圧;別途眼科で緑内障)をもらいに行く医者には、運動不足を解消しないのなら、せめてアルコールやめなさいと説教され・・・。そんなに飲んでいないのに。

 テレビもこれみよがしに老人用サプルメントの宣伝のオンパレードで、鬱陶しい。たとえ成分が入っていても吸収されずほとんど尿で出てしまうわけで。

 こんな調子では変異ウイルスにやられたら一発だろうな、とこれまでになく新コロナを身近に感じ出している今日この頃、我が家に持ち込み吾を感染させるのは孫か妻か。ま、寝たきりとか痴呆になって生きるよりはいいかも、と。でも、not yetと思うのは未練?

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読まれている我がブログ上位リスト

 退職して一段落したころの2017年後半に始めたこのブログは、まあ私の研究の落ち穂拾いのつもりだった。そのうち、自らの老化の記録とか、世に知らしめたいニュースなども書くようになり、以来もうすぐ4年となる。

 先日、ブログをアップしているサイト統計情報でたまたまこれまでのアクセス数が開示されているのに気づいたので、上位十四位までを転載。

 ローマ史関係よりも、他が読まれていてあれれ状態(ホームページ関係の2つは、この人何者?というアクセスなんだろうか)。特に宮内君はコンスタントで、再放送があるととたんに増加して、2021/2/8にはなんと1573に達し、このところ一日の総数がせいぜい40〜50なのでさすがに驚いた。

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ラルゴ・トッレ・アルジェンティーナ広場、来年公園化

 ローマのヴィクトリオ・エマニエル2世通りに面した、ユリウス・カエサル暗殺場所に隣接の、共和政代の4つの神殿が地下に保存されている聖域「Area Sacra」を観光客向けに一般公開するための作業が、五月から始まるらしい。資金提供はブルガリで約100万€を寄附した。ここは猫の楽園となって久しいのだが、彼らはどうなるのだろうか。

上が北:巨大トイレは遺跡の左隅を南北に設置されている

 この遺跡は、ムッソリーニによる1926年の都市計画プロジェクトで発見された。かなり雑な発掘だったので、年代決定等に支障をきたしたらしい。私はオスティアへの途中にあるモンテ・マルティーニ博物館(国立ローマ博物館の分館)で,そこ出土の女神フォルトゥーナの巨大な頭部や手足と不意打ちに遭遇しビックリしたことがある。これは下図右のBの円形神殿に安置されていた。

、ここには頭部と右手だけ見えるが左足首もある。もとの立像は8mあった由;上の「4」が当面の巨大トイレだが、左方向のそれはポンペイウスのポルティコに属していたトイレとか

 トイレ研究者としては、カンポ・デイ・フィオーリ寄り、四神殿の裏側の北半分に、ポンペイウスのポルティコとの間に作られた巨大公共トイレを見ることできるので、大注目なのだが、さて公園化されたとき、それを当時の地面に立って見学できるかどうか。もちろん見れるようになっていてほしいが、まあ無理か。

、便座や背後の壁は失われているが、足元の溝は残っている;、ちょっと大袈裟な復元想像図:この向きだとこのトイレもポルティコに所属していたような・・・

【予告】この近くにもうひとつ面白いトイレが残っている。それが「クリプタ・バルビ」だ。それについてはいずれ「トイレ噺」のほうで。

西端のポンペイウス劇場、ポルティコ、4神殿の区画のやや北東が「Cripta Balbi」
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世界キリスト教情報第1579信:2021/4/26、またはTVドラマ「The Young Pope」

≪お詫び≫ 4月19日付け前信で掲載した記事『◎米福音派に反コロナワクチンの風潮も広がる』は、編集過程の手違いで、編集を終了したものとしてCJ C 通信が配信しました。受信されておられる皆さまに大変ご迷惑をお掛けしたこと をお詫びし、合わせて掲載記事を取り消し、削除します。(主宰者)
= 目 次 =
▼教皇、一般謁見で「口で唱える祈り」の大切さ説く
▼バチカンで司祭叙階式=教皇「いつも神の民の近くにいるように」
▼教皇、ウクライナ東部情勢に和解と平和呼び掛ける
▼プーチン露大統領がゼレンスキー・ウクライナ大統領の会談提案に「モスクワで」
▼アルメニア人「ジェノサイド」認定は米国への信頼損なう=トルコ外務省
▼イスラエルで「死海文書」の新たな断片発見か=共同通信報道
▼《メディア展望》

 今回は、ニュースの紹介ではなく、今スターチャンネル1で放映が始まっている「The Young Pope:美しき異端児」(https://www.star-ch.jp/drama/youngpope/sid=1/p=t/)に触れたい。これは2016年イタリア・フランス・スペインの共同制作のテレビドラマで、日本では2017年にWOWOWプライムで全10話が放映されたらしいが,私は知らなかった。今回は4/19(月)23時から開始されている。しかもスターチャンネルで5/24から続編全9話も開始されるようだ。

 これまで3回分みたがなんとも破天荒な内容でドキドキさせてくれる。

 まあ現代の寓話としてバチカンに興味ある未見の方々には一見をお勧めしたい。DVDもあるようだし、HULUではもちろん有料だが、第一シリーズ全編を見ることができる(https://www.hulu.jp/the-young-pope)。

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最近気になったどーでも情報:飛耳長目(81)

① 広島からの帰りに入手した『Wedge』33−5に気になる記事があった。元同僚だった鬼頭宏「「人口減少悲観論」を乗り越え希望を持てる社会を描け」pp.34-37。日本史上これまで4度の人口減退期があって、それには相応の事情があり、いずれも次代を切り開く文明システムへと転換する過渡期、という視点から将来の展望を見いだすべきだ、というわけ。著者は4度目は1970年代から少子化が始まり、すでに出生率が回復した国もある中で、日本など相変わらず深刻で、これらの国に共通するのは女性の地位が低いことだ、と喝破。核家族という現実の中で「男女が平等に社会に進出し、家事、育児、介護を分担するジェンダー平等社会を実現することこそ、出生率回復の鍵である」、と。

② 同上誌に、勝股秀通・徳田八郎衛「学術会議の知られざる真実:軍事忌避を金科玉条にするな」p.50-53:以前もどこかで勝股氏の所論を紹介した記憶があるが、防衛庁OBの徳田氏との対談。軍事研究をなべて否定するなどと言うのは研究の自滅でしかない。「軍民両用」は無視しがたい、という当たり前のことを主張している。日の丸ワクチンの立ち後れだって、細菌兵器なんかを前提にやらなければ開発研究できないわけだし。薬品会社は儲からないから全然やろうとしないわけで、そこに国家資金を投入しなければ、いざというとき自滅するしかない現実を、学術会議は、国民はどうする気なのであろうか。

③ 「田中宇の国際ニュース解説 無料版 2021年4月24日 http://tanakanews.com/」:新型コロナのPCR検査は遺伝子類を人工的に何回も増幅して染色体を可視化するが、それをやり過ぎると、「偽陽性」が多発する。その増幅限度は35サイクル(2の35乗=344億倍)で、30サイクル以下がいいのだが、日本や米国のそれは40サイクル、英国は45サイクルで、感染状況を過大に見積もって騒いでいる、というもの。それにより、日本は経済を自滅させる方向に動いている、と分析する。

③ 新型コロナがらみで、ちょうど面白い1985年の情報を読んだ。坂本鉄男『ビバ!イタリア』「熱いキス一回で寿命は三分縮まる」p.89-90:日刊紙メッサジョーロに、フランスの女子大学生の卒論が紹介されていて、挨拶代わりのあっさりしたそれ(イタリアのバッチョを想定か)が12箇所の筋肉をうごかすだけなのに、いわゆるフランス式濃厚キッスは29箇所を活動させるだけでなく、相互の口中に9ミリグラムの水分、0.7ミリグラムのタンパク質、0.18ミリグラムの有機物、0.71ミリグラムの脂肪、0.45ミリグラムの塩分、250個の細菌を送り込んでいて、口腔内や咽喉内部の多くの炎症の原因となっている由。

 ま、これは別としての私見であるが、どうも人種によって感染症への先天的・遺伝的耐性に強弱があるようで、最強がアフリカ人、そして東洋人、一番弱いのは白人、のような気がする。だから、西欧では一挙に世間が変わる(人間が入れ替わる)劇的な「革命」が起こりやすく、その点日本は「かくめい」と称しても相も変わらず年寄りが生き残り、世間の鼻先を牛耳っている、まあそんな妄想が浮かんでいる今日この頃である。

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菜園の聖母教会と天正遣欧使節

 坂本鉄男『ビバ!』p.169-171を読んでいてみつけた。天正遣欧使節がらみでの新史実が1985年ごろ発見されて、そのエピソードの舞台となった教会が、トラスティベレにある「サンタ・マリア・デッロルト教会:菜園の聖母教会」 Chiesa di Santa Maria dell’Orto(私は行ったことがない)。

 どこにあるのかググって見たらやたら写真の多いブログに行き当たった。筆者(たち)は不明。「ローマの教会巡り19,サンタ・マリア・デッロルト教会」(https://luca-signorelli.blog.jp/archives/30123406.html)。教会の位置は有名なサンタ・チェチリア教会の背後(西)だった。

 イタリア語版ウィキペディアによると、2012年まで日本人カトリック国民教会il tempio di riferimento per la comunità cattolica giapponese di Romaだった由。これは知らなかった。おそらくこの関係が発掘され、その400年目にあたる1985年を機縁としてのことだったのだろう。ブログで遣欧使節の一人ジュリアーノ中浦の肖像画(2009年、三牧樺ず子作:彼はイエズス会神父となり65歳で殉教)が飾られているのもそのつてだと思うが、そもそも日本人信者そのものが少ないし、国民教会の件は上記ブログにも、若桑女史の著作でも付言されていないくらいだから知名度も今一だったのだろう、1985年の400年祭が過ぎ去って熱意もすぐに薄れてしまったと思われる。

 逆に、ジュリアーノ中浦を中心に紹介しているブログが以下。そこには遣欧使節とこの教会のつながりのエピソードもかいつまんで書いてある。http://bibitaro.blogspot.com/2017/02/santa-maria-dellorto-in-trastevere.html

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